北鎌倉・明月院の晩秋

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明月院は北鎌倉エリアにある、臨済宗建長寺派の寺院です。「あじさい寺」とも呼ばれ、毎年6月紫陽花の季節には多くの観光客が訪れますが、紅葉の季節も、紫陽花に勝るとも劣らず素晴らしいのです。まるで絵画のような、方丈の丸窓「悟りの窓」は特に有名ですね。

悟りの窓

今年の紅葉の見ごろは例年より少し遅いようで、今日は12月の最初の週末です。JR横須賀線の踏切脇の道を進んでいくと、山門に向かうまでの参道には多くの紅葉や銀杏の木が色づいています。

ちょっと変わった写真が撮れたので掲載してみました。蜘蛛の糸に吊り下げられた銀杏の葉です。

山門を入っていくと、紅、緑、黄色のコントラストが見事な晩秋の風景。タイムスリップしたかのような不思議な感覚。今年はコロナの影響で、閑散としています。

紫陽花の季節は、境内一面紫陽花で埋め尽くされるのだそうです。次回はぜひ6月に来てみたいものです。

ベニシダレでしょうか。庭木としては人気の紅葉ですが、この大きなサイズの木はなかなか壮観です。

本堂にある「悟りの窓」少し引いた位置からの撮影。季節ごとに、また一日の時間帯ごとにも色彩が変わり、まさに鎌倉を代表する絶景ですね。

本堂前の、「須弥山」を模した枯山水。

1380年頃建立された「宗猷堂」が、その後「開山堂」と呼ばれるようになったものです。

明月院は、平安時代末期(1160年)、平治の乱で戦死した山内首藤俊通の菩提を弔い、息子の山内経俊が建立した明月庵が起源だそうです。禅興寺という寺の一部でしたが、禅興寺は明治時代に廃寺となり、明月院だけが残っているそうです。また、室町時代には、当時の管領であった上杉憲方が禅興寺の寺域広げ、禅興寺は関東で最大の寺院の一つになりました。その上杉憲方とは、かの長尾景虎に上杉姓を譲り、長尾景虎は上杉謙信となり、戦国の世を代表する武将として後世に名を残すのです。

拝観時間:9:00~16:00(6月は8:30~17:00)
拝観料:300円(後庭園は別途500円)

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